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北海道のアメマスを釣る#6 フライフィッシング

少し前の話で登場したアメマス…

鼻で笑われてしまうかもしれないが…

自分は毎年、本気でメータークラスのアメマスを釣ろうと思っている。

その日もやっぱりそんな気持ちで後志利別川と向き合った…

恒例の強風の中、悴む手で凍ったガイドを溶かしながら、淡々とキャストを繰り返す…

いつ出てもおかしくわない頃合いだ…

アイツが今この川にきているのなら、コンディションは抜群のはず…

目撃したポイントとは少し離れた場所で竿を振っている…

必ずここを通過するはず…

実際にはけっこうな上まで昇りアメマスがいるが、ポイントを2つに絞っていた…

次から次へと新しい個体が入ってくる…

毎週のように通うと明らかに群れが入っている事に気付かされる…

数は釣れても少し細い個体ばかりの時。

全く同じ場所でそこそこのサイズ感で太っている個体がたくさん釣れる時。

大物が混ざるのは後者の場合だと個人的には思っている……

その度に、アイツが混ざり込んできているのではないか?

今なのか?

既にここを通過してより良い捕食場所へ行ってしまったのか?

だとするとどこだ?

新しい群れを確認するたびに、頭の中はフル回転でアイツの足取りをたどっているが、今は目の前のポイントに集中だ……

頭の方で早速アメマスが釣れる…

サイズ感は良好だ…太さも十分にある…

このパターンは…

きたな…

必ず大物がいるはずだ…

更に集中力を高めていく…

探りの釣りから、狙いの釣りにシフト……

もし出るならどこだ?

もし自分がアメマスならばどこで構えるか…?

もっとも竿抜けしそうなポイント…

あそこしかない…決まった……

心を落ち着かせ、冷静にキャスト…

スイング……

まだか……

まだか……

もうすぐ引っかかってしまう…

ギリっギリまでスイング……

ガスッ!!

やっぱり引っかかったか…

ロッドを立てる…

すると、、、

鈍い感覚で引っかかったフライが手前に動いた……

スゥ〜…

スゥ〜…

感覚で言えば、割と大きな水草が引っかかったような感じだった…

が、ここには水草などは無い…

文章にすれば長く感じるが、この間は2秒程だ…

これは食っている…しかもガッツリ食っている…

まだ相手は暴れたりなどしない…

大物である何よりの証拠だ…

そうですか…やりますか…

いっちょ勝負といきますか!!!

ロッドをフルに立て込んで強引にリールを巻く…

どんどん素直に寄ってくる…

重い…まだ飛び出さないか…

もうすぐフライラインがガイドを通過するぞ…暴れろ!ここで暴れてくれないと鯉がヒットした感覚になってしまう…

そろそろくるな……

ギィーー……

ギィー……

ギャァーーーーーー!!!!

始まった!!一瞬にしてほぼ回収したランニングラインが引き出される…バッキングラインが出てしまいそうだ…

まずい…テンションが抜けてしまう!

ドッバァァァーン!!

ここで飛ぶか?

20メートル以上先で奴は姿を出した…

遠目にもデカいのはわかったが、それ以外の情報は得られなかった…

超高速でラインを巻き取りながら、こちらも下って少しでも距離をつめる…

まだFlyは掛かったままだ…このまま降るか?いや距離が長すぎる…あまり時間をかけるとバレる確率が格段に上がってしまう…

上に誘導するしかない…また奴は冷静になり時折走りだすが、姿が見えない距離を保って上へと誘導に成功した…

よし、こっから再開だ!また浅瀬の長い長い攻防戦だ…寄せては引き出されの繰り返し…

徐々に見えてきた姿に緊張感が湧き上がる…

少しずつ…少しずつ浅瀬へ…

そして浅瀬に横たわった…

80.5㎝…

これまで釣り上げてきたどのアメマスよりも大きかった…堂々の自己ベスト…

申し分はない…

ただひたすらに最高だった…

そして…また、メーターに近づいている気がしている…

 

最高の時間をありがとう……

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この記事を書いた人

北海道でビックトラウトをルアーフィッシング、フライフィッシングで狙い、いつかはワールドクラスを追い続ける釣り師の記録です。

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