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北海道の川でニジマスを釣る#6 尻別川編

年間で何度尻別川を訪れるだろう…

その年も毎週末、尻別川にいたように思う…

四季折々の風景にいつも身も心も癒されている…

仕事の繁忙期を終えて、いよいよ仕事納め…

長い連休のはじまりだ…

その頃は毎年、大晦日〜元旦は尻別川の畔で車中泊していた…

雪も多く、風も強い…

当たり前にマイナス気温…

竿を振れば一発でガイドが凍るほど寒い…

そんな時ですら、朝マズメは大切にしていた…

車中泊ですら凍えているのに、外に出て川に入るなんて……まったく、釣り師と言うものは……

今ではすっかりやらなくなったが…笑

1月1日…

まだまだ暗いが、少しばかり外が明るくなったなぁ…

眠たい目を擦りながら釣りの準備をする…

準備を済ませた頃…

既に意識は最高に研ぎ澄まされている…

ヨシッ 行こう!

雪の斜面を足を高くあげながら川まで降りて行く…

深々と降る雪と静寂の中で深呼吸する…

最高に気持ちが良い…

ずっと気になっていた真冬の瀬頭にむけて、まだ薄暗い中、ボーマージョイントを投げる…

が、すぐにガイドが凍る…

凍える指先でガイドの氷を溶かしながらも1投ずつ投げていく…

瀬頭のブロックの脇が怪しい…

しかし、こんな時期に瀬頭につくのか?

けど、体が勝手にキャストする…

数投目…

まだ暗い水の中に入ったボーマージョイントの後ろに何かいたような気がした…

もしかしたら、あの瀬頭の脇のブロックから追ってきたのかもしれない…

だとすると、このターンは失敗だ…

すかさず戻るであろう、ルートの先にキャストする。

流速、距離、ニジマスの戻る速度を考えると…

3…

2…

1…

ズドン!!!!

来た!!

しかもなかなかデカい!!

こんな時期なのになんだこの強さは!!

ファイトがはじまった瞬間には寒さもすっかり吹き飛んでいた…

ガッチリ咥えたボーマージョイントを懸命に外そうとグワングワンとえら洗い!!

今年はなんて縁起が良いんだ!!

絶対に獲ってやる!

そんな緊張感の中、いよいよ終盤、この最後の最後がキャッチできるか否かの分かれ目だ…

ニジマスが一瞬、バテてスゥ~!っと浮き上がったと同時に後ろからランディングネットを差し込み見事にキャッチ!!

ニジマス

見事な体型の雄のニジマスだった…

顔つきも勇ましく、傷一つない綺麗な魚体…

また尻別川のニジマスの虜になってしまった…

その後は、なにもなかったが…

なんとも言えない幸福感に包まれながら家路についた…

最高の時間をありがとう…

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この記事を書いた人

北海道でビックトラウトをルアーフィッシング、フライフィッシングで狙い、いつかはワールドクラスを追い続ける釣り師の記録です。

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