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北海道のイトウ釣り#5 ルアー フィッシング

3月某日…

その日、自分は地元にいた…

何故だろう……

またいつもの『感』が働き出した…

…《イトウ》…

長い冬から時折、春の匂いが僅かに香りはじめる…

そんな頃…

予定している遠征はやめる事にした…

…イトウが待っている…

そんな気がしてならなかった…

しかし、その頃の近所の川は、常時放水の時期だ…

常時放水の流れは…とてもウェーディングできるような流れではない…川幅も狭く、そこに放水するために淵がヨレていてそこに立つとか言う次元ではない…川幅いっぱいにガンガン流れている…

この状況で竿を振るには相当のヘビーロッドが必要だ…

普段この川ではまず出すことのないロッド…

尻別川のイトウ用に製作してもらったロッド…

CASKETさんのルイノスヒューチェン10ftを出すことにした…

この竿を出すからには一撃で、ガチンコ勝負だ…

準備はいつでも万端だ…

早朝…近所の川へと向かう…

イトウが釣れそうな気がするから、イトウを上から下まで探してまわる訳ではない…

まだ一度もイトウを掛けた事も、見たこともないポイントへと一直線に向かった…

何故かそこの一点で出る…そお感じた…

川の淵へ立ってみる…

どえらい流れだなぁ…

あの尻のカケアガリで待ってるのか…

となると…今の流速、水深だと……

一気にルアーを沈下させたい…

バイブレーションを手に取った…

流されながらも、一気に沈下させ、ボトムについたら、サイドから軽くアクションを加えながら目の前にチラつかせれば…

よし、やってみるか…

3投で決めたい…

見切る前に仕留めたい…

1投目…まずは少し手前から練習と探り…

2投目…もう少し食わせたいポイントに近づける……

よし、次だ、ドンピシャに入れてやる…

3投目…ポイントよりだいぶ手前の対岸にキャスト…バイブレーションが流される…

コンッ…着底した!

ルアーは、ポイントのサイド付近…

流れに任せながら流芯に向かう…

トン…トン…ズドン‼️‼️‼️

キタッ‼️‼️‼️

流れが強すぎて、サイズ感が読み取れない…

相手は暴れない…

ただめちゃくちゃ重い感覚だ…

わからない!!

とにかく強引にリールを巻いた…

徐々に近くなってきた…

奴との距離が4メートルくらいに近づいたとき…

ギラーン✨イトウ特有の反転だ‼️

グワァ〜〜ン…

始まった!!

よし、ガッチリ食ってる!!

ゴン!!ゴン!!

ゴン!!ゴン!!

ロッドは硬くドラグはキツ目に設定しているので、ロッド全体が引きずり込まれそうになる…

流れも相まってとんでもない衝撃だ…

はじめは少し焦ったが…

しかし、流石のルイノス…

この激流の中でも主導権は一切握らせなかった…

これなら獲れる!!

ただウェーディングできない!

どーする⁈

上に開きがあるが…

立ち位置隣には大きな木があって移動できない…

いや、移動するしかない!!

木に抱きつく形でイトウの掛かっているロッドを左手から右手へパス!

なんとか木は交わした!

あとは開きに降りたいが…地盤が柔らか過ぎてどこまで体が沈むかわからない…

しかもこの水量だ…

いや、イトウだ!

イトウを獲るために一々ビビってどーする!!

恐る恐る川の中へ入った…

水位が低くければ、普段はそこには葦が生えている…そこなら地盤が比較的良いだろう…

もたもたしてられない…

強引に葦までウェーディング…

まだまだイトウは走りまわり、ランディングの隙を与えてくれない…

タイミングを待つしかない…

……

 

……

 

……

 

きた!ザバッ!!

オォッシャ〜〜〜!!!!

獲ったーーー!!!!

80オーバー…

この川では立派なサイズのイトウだ…

太さも良い…

綺麗だ……

やっぱりイトウは別格の嬉しさだ…

しばらく眺めていたいが、道路から丸見え…

太陽もだいぶ上がってハッキリとまわりから見えてしまう…

余韻に浸りたいけど…

ササッと写真を撮って、リリース

最高の時間をありがとう……

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この記事を書いた人

北海道でビックトラウトをルアーフィッシング、フライフィッシングで狙い、いつかはワールドクラスを追い続ける釣り師の記録です。

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