近所の川で初めてイトウを掛けて以来、ずっとイトウを追いかけてきた…そしてその川で、メーターを目撃してしまった…
いつか必ずメーター遥かのイトウを釣る。
そお決めた。
毎日のように川に通い、24時間一睡もせずにイトウの観察に明け暮れていた……
朝一のライズから始まり…
日が高くなるとチャラ瀬に留まり…
夕方になると対岸の草の下へ入り…
いったいいつ捕食するんだ?……
夜は流石に目視できないので、ルアーを足元でチャプチャプとすると、青白い巨大な影がブォン…ブォン…と、ルアーを霞めるように動いていた…
どうやら深夜は活発なようだ…
川に近づく際も、どの地点から気配がバレるのか…歩いた振動が土から川淵の鉄板へ伝わり水中のイトウへと存在がバレていたように思う…
深夜、息を殺しての観察中はとにかく(蚊)が多く、動けば存在がバレてしまうので、ひたすら刺されまくっていた…数十ヶ所どころではなかった…笑
そんな中、唯一、気を鎮めてくれたのが、1匹のホタルだった…生まれて初めてみるホタルにとても感動した…
少しの間、点滅する綺麗なホタルを見ていると…光ながら川へ降りた…
ゆっくりと点滅しながら流されて行く…
もしかしたら…
イトウが捕食するのではないか?と、心臓をバクバクさせながらその流れるホタルを見ていた…
残念ながら、その時イトウは出てくることはなく……ホタルはゆっくりと下流へと流れていった…
余談だが、この後、ビールを飲んだらアナフィラキシー反応なのか、呼吸ができなくなって大変な目にあったのを覚えている…笑
そんな経験を踏まえながら1日中、飯を食べるのも忘れてビックトラウトハンティングに燃えていた……と言うより、当時は飯を食べる時間が勿体ないと思っていた…
そして、徐々にだが、一本…また一本と、この川でイトウを釣るようになり、ますますイトウの魅力に取り憑かれていった…
ある日、どこか行った事の無い川で大物が釣れる川はないかと、何も知らずに尻別川へは行った事があった…
はじめての尻別川では、あまりのワクワクに河原で焼肉をやり、酒をのみ、テンションが上がって夕方に竿を振り、すぐそこに引っ掛かったルアーを外すのが嫌でロッドを煽って折った……が、しっかり予備もあったのですぐさま再開したが、予備ロッドも不注意で折ってしまい、意気消沈…
すぐさまトンボ帰りした…笑
その後も、2.3回ほど尻別川に行ったが、そのころは、尻別川のどこがどこだかもわからず、川の流れと大きさに圧倒され、ただ闇雲に走りまわっては、ルアーを投げ倒していた…
そして、2008年…
一冊の本が発売された…
衝撃が走った…
これだ…
まず、この表紙に驚いたが、内容も見るたびにとんでもない衝撃が走った…
なんじゃこりゃ‼️‼️‼️‼️……………
苦い思い出のある尻別川に本格的に通い始めたのはこの頃だった…
尻別川に通い始めたころは、上手く流れにルアーを同調させる事ができずに、行けばボウズの繰り返しだった…
それもそうだ…
イトウを釣りたい!
なんて、この川の流れも知らない若僧が、はいそうですか、どうぞ釣ってくださいなんて上手い話にはならない…
なんでも良い…とにかくこの川でトラウトを釣りたい!!…
イトウ釣りは一旦、頭の隅に置いて、まずは、この尻別川でトラウトを釣る事に専念した…
つづく……
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