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北海道の尻別川でイトウを釣る…後編#1

尻別川開拓をスタート…

まずは蘭越町からだった……放水口からはじまり…下は御成まで……一年を通して通った…

 

暖かい時期にはヌカカの襲撃に戦意喪失しかけたり…

真冬の雪の深さは常に膝上、太腿くらいか…暴風暴雪ホワイトアウトでクルマにもどりたくても、深雪のホワイトアウトで帰り道がなく…普段なら1.2分で川に出る所を1時間かけ死ぬ思いでクルマにたどり着いたり………と、まぁ至る所で雪、薮を漕いではルアーを投げ倒しイトウを探した…

無くしたルアーはいったい何個あるだろう…その日の為に買ったルアーを1投目で対岸の枝に引っ掛けてしまい……結局そのルアーは買ってから水に付く事なく………笑

ここでは大半がニジマスやアメマスが多く釣れ…ごく稀にブラウンも釣った…

一旦、蘭越の開拓に見切りをつけ、次の年は昆布の開拓………

そして比羅夫…

次の年はニセコ…

次の年は倶知安…

京極…喜茂別…

 

どの流れも熱くさせてくれた…巨大なニジマスのチェイスやバイトもあった…80㎝ほどのイトウがチェイスした事もあった…

どれも食わせきる事ができなかったが…沢山の収穫はあった………

気がつけば10年以上も通っている…

尻別川の流れを知り、沢山の場所も知った。

今ではすっかり昔のような事はしなくなった……

月日が流れ…

ある区間でいつものようにビックトラウトを狙っていた…

あまりにも反応がないので、イトウを釣るためにと用意したルアーを結び再びキャスト…

トレースコースを変えながら数投目…

ガスッ‼️

やってしまった💦

手前の岩盤か何かに引っかかったか⁉️

と、思ったがすぐに外れてルアーを回収する事ができた…

流石に今のでフックのポイントが丸くなってしまっただろうと、ルアーを手に取ると……

⁉️

フックに何かが付いている、、、

これは……!

一枚の鱗…

イトウの鱗がついていた…

ここに居たんだ…

イトウをかすめたか……

その後は何も無かったのだが……

あと数㎝ズレていたら食ったのだろうか……

モヤモヤが残った…

 

そして2019…年号が令和に変わった……

その日は、いつもと違うポイントへ向かった……いつも大きなニジマスは追ってくるが食わせきれない区間があった…

そしてそこは以前、回収したルアーにイトウの鱗が付いてきた場所でもある…

朝一はまず、偵察からと思い、静かに薮を掻き分け、川に出る手前で止まった…

バサッ!!

⁉️

何かが跳ねたか⁉️  ニジマスか⁉️

息を殺して薮の隙間から川を覗いてみると…

一瞬目を疑った……

……イトウ?……

目の前にイトウがいるではないか‼️

浅場に出てきて流下する何かを捕食していた…

サイズは70後半あるかと思われる個体だが、間違いなくイトウだった。

静かに後退りして、少し上流から狙って見る事にした…

この行動が失敗であり、成功の元になった…

捕食していた付近にルアーをキャスト!!

一発で尻別川のイトウが食うかもしれない…

緊張が高まるが一切の反応は無かった…

やはりまだ実力不足か……すると、いきなり

ザッッバァーーン‼️ズァバッ‼️ズァバッ‼️ズァバッ‼️ズァバッ‼️

何何何‼️‼️ また誰か川に落ちたか⁉️

以前この近くで同じ音を聞き、誰かが落ちたと思い釣りをやめ、走って救助に向かったところ、年配の釣り人が足を滑らせやはり川に滑り落ちていた…幸い怪我もなく無事だった…

あの時の音と似ていた…

方向は対岸…対岸には誰もいない…そもそも入れない…

流されたのか?沈んで流されたのか?

川を凝視するも何も見えない…

ズァバッ‼️ズァバッ‼️ズァバッ‼️ズァバッ‼️

なんだなんだ‼️なんなんだ‼️もはや誰だ⁉️

見えない‼️ 対岸の木の裏あたりか⁉️

大人が川でバタフライの練習でもしてるのか⁉️

そんな音だった……

 

 

つづく……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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この記事を書いた人

北海道でビックトラウトをルアーフィッシング、フライフィッシングで狙い、いつかはワールドクラスを追い続ける釣り師の記録です。

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